2011年9月2日金曜日

小鳥


2、3日前娘が走って私の部屋に来た。「非常事態」が起こったと言うのだ。何事だと思いながら外に出ると、この小鳥。ドアを開けたとたん驚いて前の庭中を駆け回っていた。まだすごく小さい小鳥なので羽も十分に生えていないみたいだし絶対自分で飛べそうに無い。娘によると親鳥が先ほどまで屋根にとまって心配そうに見てたみたいだけれど、もう私が外に出た頃にはいなくなっていた。

ここでさてどうしようと思った。親鳥が近くにいるので、むやみに触れない。一度触ってしまうと人間の匂いがついてしまって、反対に親鳥に捨てられる羽目になるかもしれない。今のところ怪我も何もしていないみたいだし、もしかしたらそのままほっといても大丈夫かもしれない。けれど、娘はもう小鳥さんの面倒を見たくてたまらない。かごを買ってお家を作ってあげようとか、自分たちで立派に育てて行こうとか、いろいろ計画を立てているようだ。

実を言うと、同じような事態に遭遇したことが何年か前にある。その時は娘のパパ側のお姉ちゃんが、むすめと同じくらいの年のときだった。かわいらしい小鳥がかわいそうで、その時は何も考えずに箱に巣を作ってそこの中に小鳥を入れた。ところが、私たちがあげようとする水も、えさも絶対食べようとせず、その鳥は結局死んでしまったのだ。今まで野生で育ち、親鳥からご飯をもらっていたのだから、いきなり人間が食べさせようとしても無理に決まっている事を私は考えてなかった。結局大泣きする義娘と一緒にお墓を作ってあげた覚えがある。

また同じ過ちをしたくないので、娘に説明して今回はそのままにすることにした。娘はすごーくがっかりして、私の心も痛むけど、しょうがない。その後、2時間ほどして外に行くと、小鳥はいなくなっていた。いったいどこに行ったのか、、、親鳥と一緒に飛び立って行ったのかな。そうあってほしいなと思いながら、小鳥のいなくなった庭を見た。

2 件のコメント:

Hikari さんのコメント...

うちにもつばめの赤ちゃんが巣から
落っこちて面倒みたことがあるよ!
でもその子はベランダに置いてたら
親鳥が居場所を探して毎日餌を持って
来てくれたからきちんと巣立ちまで
みれたよ!!その後も飛べたよー!みたい
な感じでわざわざうちのベランダまで
報告しにきてくれてとっても可愛かった!
でも鳥の面倒をみるのは凄く大変だった。

アリゾナママ さんのコメント...

日本は(と言っても九州だけかな?)ツバメが多いよね。私も子供のころ家にも父の診療所にもツバメが巣を作っていたので気をつけなきゃいけなかった覚えがあるなぁ。小鳥が落ちていた記憶はないけど、、、でもそうやって最後まで見届けることができてよかったね。私達は今となってはどうなったかなぁと考えちゃうだけです。