2011年8月8日月曜日

天国って本当にあるんだよ


前々から気になっていた本をつい最近になって読んだ。「天国って本当にあるんだよ」(Heaven is for Real)と4歳児によってつけられた題名のこの本は悪性の虫垂炎になった4歳の男の子が手術中に経験した不思議な体験をまとめた話だ。昔から天国を見たとか、地獄を見たとか言う「体験談」なるものはたくさんあるけれど、4歳の子供によって鮮明に語られた体験談となると珍しいので、絶対読んでみたいと思っていたのだ。

本自体はたぶん小学校5年生くらいのレベルで、普段本を読まない人にとってもかなり読みやすい方だと思う。物語は本の表紙に出ている4歳の男の子、コルトンが家族旅行に行く所から始まる。その家族旅行中にコルトンが病気になるのだ。旅先の病院で両親に虫垂炎かもしれないと言われたにもかかわらず、お医者さんは食中毒と診断を下す。ところがやはりその後も症状は悪化するばかり。結局虫垂炎が悪化してコルトンは生死をさまよい、その手術中に天国に行く事になる。そこで神様や、キリスト様、まだ存在すら知らなかった曾祖父や姉に会ったり、手術中にお祈りをしている自分の父や、電話をしている母を見た事などがたくさん語ってある。普通の体験談と違うのは、コルトンがまだ幼い子供なので、天国の話を一度にするわけでもなく、父親や母親と日常の話をしている時に偶然ぽろりを話が出てくる所だ。そういう時コルトンがいかにも正直に話をしているという感じが伝わってくる。

この本を読んでいて一番考えさせられたのが、水子の話だった。コルトンのお母さんはコルトンを生む前に流産を一回している。まだ妊娠初期で、赤ちゃんの性すら判らなかったのだが、この子にコルトンは天国で会っている。もちろんコルトンは自分の母の流産の事なんて知るはずも無かった。それなのにその子に会ったと言うのだ、それもおねえちゃん(女の子)だ。その話を聞いて母は、その子の名前は何だったのと聞くのだが、「その子には名前が無かったんだよ。だってパパもママもその子に名前付けなかったでしょう?」という返事が返ってくる。実は私も流産を2度経験したことがある。まだ妊娠初期だったのでその子達が女の子かも、男の子かもわからない。でも、きっと二人とも天国にいるんだろうなぁと思ったら、なんだかほっとした。不思議だけど、やっぱり気にかかっていたことだからかな?

図書館で借りてきたこの本を読んだ後、この本は絶対買おうと思った。早く日本語に訳されると良いな。そうなったら、絶対お勧めのひとつ。

8 件のコメント:

看護婦ママ さんのコメント...

へ~ そんな本があるなんて知らなかった~ 興味津々。 でもこれが子供の言葉で子供が書いてあったらもっと凄いかもね。

私は無信教だけど、亡くなった家族が側に居て守ってくれてるって事や、お化けじゃないけどそういう霊がいることは信じてるよ。霊視能力がちょっぴりだけ有るみたいで、見たことある人間なんで。

何時も考えてあげてるのも供養の一つだよね。

Ebookあるのかな?

Sherry さんのコメント...

大人で似たような体験をした人の本は読んだことがあるけれど、何だか死ぬのが怖くなくなるのは良いことだよね。

私なんか親戚並みに長生きするほうがよっぽど恐ろしいよ(苦笑)。

Hikari さんのコメント...

Wow!!!!I bought this book in Malaysia then I reading now.
ところどころわからない単語が出てくるけど
辞書使わなくても読めるレベルかな(^^)
まあまだ途中だけどね...!笑

アリゾナママ さんのコメント...

看護婦ママさん
最初はね、ターゲットで見つけたんだよ。でも、私いつも本に失敗する人だから図書館に来るまで待ってました。子供用の本もEbookも確かあったと思うよ。リンク載せてたからチェックしてみて。私達にとっては未知の世界だからやっぱり考えさせられるよね。

アリゾナママ さんのコメント...

シェリー
この世のほうがよっぽど怖いよね。私は「死」そのものよりも「死にかた」に対して恐怖感があるな。でもさぁ、カトリックは煉獄があるじゃない。だから私、天国にはすぐ行かず、たぶんそこにしばらく留まりそう。地獄に行くより良いけど、、、

アリゾナママ さんのコメント...

Hikari -
へぇ~この本マレーシアにも売ってあるんだ。偶然だねぇ。結構読みやすいでしょう?息子に読むように行ったら、教会に持って行ってミサの途中に読んでたよ。娘の方はまるっきりだめだけど、、、、本嫌いだから、、、はぁ。

mei さんのコメント...

すごく読んでみたいのですが、本当に日本語の本があればいいのにと思います。私も天国、あの世はあってほしいと思うし、天国に行ってしまった家族のことは何時も忘れたことはありません。自分が死ぬ時に天国へ行けるように努力して、家族と天国で会えたらいいなぁと思います。お祖母ちゃんは「あの世なんて無いたい。勝手にこの世の人間がきめたと」と言うけど、いつも仏壇に「なまんだぁ~」と何回も言いながら手を合わせているので矛盾してるなぁと思います(笑)

アリゾナママ さんのコメント...

meiさんへ
おばあちゃんはいつになっても笑わせてくれる人ですね。天国をそんな風に思っているとはぜんぜん知らなかった。あっ、ということは小さいころ親の言うこと聞かないと地獄に落ちるぞなんていうあの発言はうそだったか!それとも地獄の存在は信じているが天国の存在は信じてい無いのか、、、それは無性に悲しいぞ、、、