2011年5月20日金曜日

出張


今週は出張でアリゾナ州の北東にあるナバホ郡(Navajo)のショウロウ市(Show Low) まで行って来た。今回は一泊なので、前日にちゃんと荷物をスーツケースに入れて用意していたはずなのに天気予報を見ていなかったために当日になってまた荷造りのしなおしをしなければいけなくなった。いつもだったら初夏なのでちょっと肌寒いくらいの気候のはずが、その日に限ってすごく寒い。それも風がすごく強い。私は半そでのスーツを着ていくつもりだったけど、急遽家に戻って長袖のスーツに替えることにした。もうとっくの昔になおしてしまったセーターも出して持っていくことに、、、その日は一応仕事場で一日を過ごし、午後の3時くらいに出た。ショウロウまでの道のりは3時間ちょっと。いつもは車を飛ばして行く私も、彼にお願いされていたのでちゃんと制限速度を守ることに。それにしても途中にあるソルトリバーキャニオンはヘアピンカーブの多い道。運転してても結構楽しい道のりだ。途中景色の良い所で止まって休憩しながら歩き回ったり、のんびりとマイペースで運転した。

ショウロウに着いたのは7時近く。何しろ私達公務員の使うお金は全部一般市民の税から来ているので州政府はすごくけち。一番良いホテルをお願いしてもディズインで70ドル以下の部屋だけ。昔ホテルで働いていた時はどこのホテルに泊まっても何を食べても全部会社持ちだったので、あの時は贅沢させてもらったなぁと、いまさらのようにいつも出張に行くたびに思う。

仕事はショウロウにある幼稚園と、託児保育所の観察。幼稚園は障害児を扱う契約を州とくんでいて、私はその契約書に書かれてある規則が守られているかどうかを監査しなくてはいけない。普通は月々送られてくるレポートなどで済ませてしまうのだが、年に一度は足を運ばなくてはいけない。いつものように幼稚園を見て回ったり、ファイルを読んだりして3時間弱で終わらせてしまった。託児所のほうは今回初めて地元のオフィスで働いている人達と合流して行って来た。ところがそこは都会のマリコパ郡と違って田舎なので、道も舗装されていないし、裏庭には馬を飼っているいわゆるホースプロパティーなのでまたスーツを着ている私には場違い。その時ふと私は映画のエリン・ブロコビッチに出てくるスーツとハイヒールを履いた法律事務所の女の人が田舎の家の前で土ばかりの庭に入ろうかどうか迷っているシーンを思い出した。私はまるでその人。ハイヒールなので土にかかとが埋まらないように強風に打たれながらよろよろと歩いて行ったあの私の姿は笑いものだったと思う。

その日はあまりもの強風で、近くの高速道路が閉鎖されるかもしれない事になり、今回は一軒回っただけだった。雨も降り始めたし、雪が降るかもしれないということで、私も早く帰ることにした。実際次の日に連絡が来て、その夜はやっぱり雪が降ったそうだ。どうりで凍え死ぬように寒かった訳だ。

2 件のコメント:

看護婦ママ さんのコメント...

ヒャーヒャーヒャー 笑

読んでて笑っちゃったよ~ その姿が目に浮かんじゃって。 今度からはちゃんとスニーカーかなんか持参して行かなきゃ~ 

アリゾナママ さんのコメント...

でしょー?まるっきりコメディアンでした。9月にはサフォードに行く予定なので、そのときは一応カジュアルな洋服も持って行こうかなと思ってます。